再送：欧州市場サマリー（12日）

＊１３日に配信した記事を再送します。

　 　 1557GMT 11日

ユーロ／ドル 1.4032 1.4104

ドル／円 　98.180 97.550

ユーロ／円 137.80 137.62

　　　　　　　　　　　　　　12日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 4441.95（‐19.82） 4461.87

　　クセトラＤＡＸ　　　　　5069.24（‐38.02） 5107.26

金　現物午後値決め 937.25 947.50 　　

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(６月限)　 98.730 (＋0.010)　　0.770(0.800)

独連邦債２年物 1.727(1.768)

独連邦債１０年物(６月限) 118.53 (＋0.19) 3.640(3.694)

独連邦債３０年物 　 4.334(4.366)

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　＜為替＞　ドルが上昇。今週はこれまで大幅に売り込まれていたがこの日は値を戻した。

一方、４月のユーロ圏の鉱工業生産が大幅に落ち込んだことで欧州経済の弱さが浮き彫り

になり、ユーロを圧迫した。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反落。商品（コモディティ）株が売られ、医薬品株の

上昇分を打ち消した。持続的な経済回復に対する投資家の懸念が根強い。

　ベットオンマーケッツ・ドット・コムの市場アナリスト、デビッド・エバンス氏は「株

式相場は、世界の主要市場でどちらの方向にも目立った動きがないまま再びマイナス圏に

沈んだ。相場は今週、これまでの極度に不安定な動きから無風状態へと移行した」と述べ

た。

　石油株が安い。米原油先物が１バレル＝７２ドルを割り込んだ。ＢＰ、ロ

イヤル・ダッチ・シェル、ガスのＢＧグループ、タロー・オイル、

ケアン・エナジーが１．０―２．９％下落した。

　軟調な金属価格を背景に鉱山株が売られ、相場を押し下げた。ベダンタ・リソーシズ

、フレスニロ、アントファガスタ、カザキミス、アング

ロ・アメリカンが１．９―８．５％安だった。

　リオ・ティントは１．３％、ＢＨＰビリトンは２．１％それぞれ下落し

た。豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが報じたところによると、両社が進めているオ

ーストラリア鉄鉱石事業の合併計画について、中国政府が貿易に関する制裁を課す可能性

がある。

　銀行株はバークレイズが４．１％安。資産運用部門バークレイズ・グローバル

・インベスターズ（ＢＧＩ）を米投資会社ブラックロック に１３５億ドルで売却

することで合意した。

　ＨＳＢＣ、ロイズ・バンキング・グループ、スタンダード・チャータ

ード銀行が０．２―２，２％下落。一方ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン

ドは０．５％上昇した。

　医薬品株の上昇が相場を下支えた。世界保健機関（ＷＨＯ）が前日に新型インフルエン

ザ（Ｈ１Ｎ１型）の警戒水準（フェーズ）を最高の「６」に引き上げたことを背景に、デ

ィフェンシブ銘柄に資金を移す動きがみられた。

　Ｈ１Ｎ１型のワクチンを製造するグラクソ・スミスクラインが５．４％高。前

日のモルガン・スタンレーによる業界投資判断引き上げも引き続き支援した。

　アストラゼネカは４．５％高。ＵＢＳが目標株価を引き上げた。シャイア

は０．５％上昇した。

　欧州株式市場は４日ぶりに下落。軟調な商品（コモディティ）価格がエネルギー・鉱山

株を圧迫した。医薬品株が買われ相場を下支えた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は２．０３ポイント（０．２３％）安

の８８５．７５。週間では１．５％上昇した。出来高は過去９０営業日の平均の約７５％

だった。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は１３．１１ポイント（０．５２％）安

の２５０９．２２。

　石油株に売りが出た。米原油先物の値下がりを背景に、ＢＰ、ロイヤル・

ダッチ・シェル、トタル、レプソルが０．９―２．１％下落

した。

　軟調な金属価格が鉱山株を圧迫した。ＢＨＰビリトン、アントファガスタ

、ベダンタ・リソーシズ、リオ・ティント、カザキミス、

フレスニロが１．３―８．５％安。

　銀行株はまちまち。バークレイズ、クレディ・スイス、ドイツ銀行

、ロイズ・バンキング・グループは０．７―４．１％下落した。

　ソシエテ・ジェネラルとＢＮＰパリバは上昇した。

　欧州医薬品株指数<.SXDP>が上昇した。世界保健機関（ＷＨＯ）が１１日、新型インフ

ルエンザ（Ｈ１Ｎ１型）の警戒水準（フェーズ）を最高の「６」に引き上げたとのニュー

スに支援され、医薬品株に買いが入った。

　ノバルティス、サノフィ・アベンティス、グラクソ・スミスクライ

ン、アストラゼネカが３―５．４％上昇した。

　＜ユーロ圏債券＞　上昇。国債発行が一服する中、世界的な株価軟調が安全資産とされ

る債券需要を押し上げた。堅調な米債券相場もユーロ圏債券を支援した。

　来週は総額２００億ユーロ程度の国債が発行されるが債券の償還や利払いでほぼ相殺さ

れ、米国債の発行もないことから市場に一服感が広がった。

　６月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値も好材料となった。同指数は６９．０と前

月から上昇したものの、予想の６９．５を下回った。

　１５１９ＧＭＴ時点で、独連邦債先物６月限は６０ティック高の１１８．５３。

一時１週間ぶり高値である１１８．８０をつけた。

　独連邦債１０年物利回りは３．６２５％。最近７カ月ぶりの高水準となる

３．７５％付近まで上昇していた。

　同２年物利回り１．６８６％。ロイターのチャートによると、前日は１月以

来の高水準となる１．８３％付近まで上昇していた。

　２・１０年債の利回り格差は１９４ベーシスポイント（ｂｐ）。過去数日間は１９９９

年のユーロ導入以降の最高水準である２２５ｂｐ近辺まで拡大していた。しかし、連邦準

備理事会（ＦＲＢ）の利上げが予想より早まるのではないかとの見を背景に、米短期債に

追随する形で短期債が長期債をアンダーパフォームした。

　リスク選好が低下するなか、独連邦債以外のユーロ圏債券が独連邦債をアンダーパフォ

ームし、利回り格差が拡大した。

　イタリア国債１０年物と独連邦債１０年物利回りは一時、前日終盤時点の１０３ｂｐか

ら１１０ｂｐまで拡大し、その後１０６ｂｐに縮小した。

　　　　　 　　　　　 　 ［東京　１３日　ロイター］