金曜の原油価格は、予想を上回る堅調な米経済成長率に支えられ、世界トップのエネルギー消費国である米国の原油需要が増加する可能性を示唆し、小幅ながら上昇した。ブレント原油先物9月限は7セント上昇し、1バレル82.44ドル、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油同月限は4セント高の78.32ドルとなった。
米商務省によると、第2四半期の米国経済は予想を上回る堅調な伸びを示し、年率換算成長率は2.8％となった。この成長率は、2.0％の拡大を予測していたエコノミストの予想を上回った。
同時に、インフレ圧力は緩和の兆しを見せており、9月の連邦準備制度理事会（FRB）による利下げ観測は維持されている。金利低下はしばしば経済活動の拡大につながり、ひいては石油需要を刺激する可能性がある。
しかし、アジア最大の経済大国である中国と日本の経済課題は、原油価格の上昇を抑制している。東京では、7月のコア消費者物価が前年比2.2％上昇し、市場の利上げ観測をあおった。この上昇にもかかわらず、エネルギーコストを除いた指数は約2年ぶりの低い伸びを示し、消費の低迷により物価上昇が緩やかになっていることを示唆した。
世界最大の原油輸入国である中国では、政府が木曜日に大幅な金利引き下げを実施し、市場を驚かせた。この動きは、当局が景気浮揚のためにより大幅な金融刺激を行おうとしていることを示唆している。
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