1314GMT 7日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
8日終値 前営業日終値
株 FT100 4947.34(+14.16) 4933.18
クセトラDAX 5481.73(+18.22) 5463.51
金 現物午後値決め 1000.75 993.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.235 (+0.000) 0.365(0.347)
独連邦債2年物 1.064(1.057)
独連邦債10年物(9月限) 122.69 (‐0.22) 3.284(3.228)
独連邦債30年物 4.089(4.031)
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<為替> ドルが下落。ほぼ1年ぶり安値をつけた。世界的な株高や商品(コモディテ
ィ)価格の上昇に伴い、リスク許容度が高まっている。米国の夏期休暇シーズンが終了し、
出来高は回復した。
<株式> ロンドン株式市場は3営業日続伸。企業の合併・買収(M&A)動きや経済
指標を手掛かりに買われた。鉱山・エネルギー株が上げを主導した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は11カ月ぶり高値で引けた。
CMCマーケッツの株式部門代表ジミー・イエーツ氏は、キャドバリー
めぐる憶測が根強いとしたほか、フランステレコム
イツテレコム
大の材料だった」と指摘した。
キャドバリーは0.4%高。北米最大の食品グループ、クラフト・フーズ
る買収提案のニュースを受けて7日にキャドバリー株が急伸したことから、クラフトは買
収提示額を最大40%引き上げる必要が出てくるとの見方が広がった。
キャドバリーはクラフトから提示された167億ドルの買収案を拒否している。
カゼノブのアナリストは、世界最大の食品グループであるスイスのネスレ
クラフトに対抗してキャドバリーに買収案を提出する可能性があると指摘した。その場合、
米チョコレート大手ハーシー
日時点でコメントを拒否している。
携帯電話大手ボーダフォン
が英携帯電話子会社の統合に乗り出すなか、これに関与しないことが好感されたとトレー
ダーは指摘した。
金価格の上昇を背景に鉱山株の上げが目立った。金はドル安やインフレに対するヘッジ
の動きを受け、1オンス=1000ドルの節目を上回って上昇し2月以来の高値をつけた。
産金ランドゴールド・リソーシズ
ィント
上がりした。
経済指標も英経済が景気後退から脱しつつあるとの見方につながった。
英国立統計局(ONS)が発表した7月の製造業生産指数(速報値)は、前月比0.9
%上昇した。アナリスト予想は0.3%の上昇だった。前月比での上昇率は2008年1
月以来最大となった。これを受けてポンド/ドル
コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「製造業生産指数がしっかり
となったことが相場を若干押し上げた」と述べた。
英国立経済社会研究所(NIESR)は、6─8月の英経済成長率はプラス0.2%だ
ったと発表した。
原油価格上昇を背景に石油株も買われた。BGグループ
0.6─3.5%上昇した。
欧州株式市場は3営業日続伸。堅調な原油・金属相場を手掛かりに商品株が上昇を主導
した。M&A(企業の合併・買収)動向は通信セクターを押し上げた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.85ポイント(0.19%)高
の977.75。荒い値動きとなる中、一時982.63に上昇したほか、974.13
に下落する場面もあった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は2.41ポイント(0.09%)高の
2786.25。
米コンファレンス・ボード(CB)が発表した8月の雇用トレンド指数が前月から低下
し、米雇用市場が年内ほぼ横ばいで推移することが示されたことを受け、相場は下落した。
金属相場の上げを受け、鉱山株の上昇が目立った。金相場は一時、テクニカル要因やド
ル安に支援され心理的節目とされる1000ドルを上抜けた。一部アナリストは、前年に
つけた過去最高値の1030.80ドルを視野に入れている。
アングロ・アメリカン
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
ータ
原油先物
ロイヤル・ダッチ・シェル
通信株も高い。ドイツテレコム
1.8%それぞれ上昇した。両社は、英国の携帯電話事業を折半出資の合弁事業に統合す
る方向で独占交渉を進めていると発表した。
ボーダフォン
与していないことが安心感につながったと指摘した。
ODLセキュリティーズのアナリスト、ジョン・マーフィー氏は「M&Aが再び活発化
し始めたことで、市場は新たな勢いを得ている」と指摘。「市場はここ数カ月堅調に推移
したが、クレジット市場の緊張緩和を示す真の兆候は、企業活動の活発化だ」と述べた。
<ユーロ圏債券> 10年物独連邦債先物が下落。株高に加え、米独両国で週内に大規
模な入札が予定されていることを背景に期間が長めの債券に対する需要が後退した。
RBCキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は
「株高を背景にリスク選好が高まっているほか、債券は米国およびユーロ圏での入札にも
圧迫されている」と述べた。
一方、低金利が当面維持されるとの見方が引き続き根強く、期間が短めの債券を下支え
た。
これを受けて独連邦債2・10年物利回り格差は223ベーシスポイント(bp)と3
カ月ぶりの水準にスティープ化した。
1533GMT時点で、独連邦債10年物利回り
3.276%。同2年物利回り
独連邦債先物12月限
で上昇したが値を消した。出来高は約66万枚だった。
ドイツ政府は9日、70億ユーロ規模の2年債入札を実施する。米国では今週、総額
700億ドルの3年・10年・30年債入札が予定されている。
オランダ政府はこの日、20億ユーロ規模の10年債入札を実施。10年物のオランダ
国債と独連邦債との利回り格差は37―39.5bpに若干拡大した。
[東京 9日 ロイター]