■要約4. 成長戦略・トピックス2019年3月期にリリースされた戦略商品「OPTiM AI Camera」及び派生サービスが好調だ。
「AI・IoTを活用したいが、導入にあたってのデータ蓄積や機器一式の購入が大変」という声に応えて、既に学習を終えたAIを手軽に導入できるサブスクリプション型のパッケージサービスだ。
「OPTiM AI Camera」が現在対象とするのは11業種。
「OPTiM AI Camera」は300種類を超える学習済モデル適用メニューを備えており、セキュリティ、マーケティング、業務効率などを効率的に行うことができる。
2019年10月には、国内外のビデオ管理システム大手複数社と連携をし、拡販に向けた体制を進めている。
2019年10月には、より手軽に導入できる「OPTiM AI Camera Mobile」及び「OPTiM AI Camera Lite」「OPTiM AI Creator」が新規サービスとして発表された。
なかでも注目されるのは、「OPTiM AI Camera Mobile」だ。
スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをインストールして設置するだけで、設置場所の映像を解析できる。
端末のカメラで撮影して解析を行うため、監視カメラや解析用端末などの外部機器を一切必要としない点が画期的だ。
小売店や飲食店などの顧客属性分析(年代・性別)、人数分析などが行え、1機能当たり月額1,980円という価格も魅力だ。
2019年11月、同社は兵庫県神戸市に新たな拠点「OPTiM KOBE」を開設した。
「OPTiM KOBE」は、オフィス機能だけでなく、同社が取り組むAI・IoT・Roboticsを活用した取り組みが実体験できるショールームが併設されており、サービスや取り組みについてより理解を深めることができる。
「OPTiM KOBE」では、関西エリアでの活動拠点として「医療×IT」「ロボット×IT」「農業×IT」などを推進したい考えだ。
特に、医療ITソリューションの開発に関して業務提携しているシスメックス (T:6869)(本社:兵庫県神戸市)との取り組みを推進する役割は大きい。
2019年11月には、シスメックスと川崎重工業 (T:7012)の合弁会社である(株)メディカロイド(本社:兵庫県神戸市)と次世代医療用ロボットのAI化に向けた業務提携を締結し、高度なAI・IoT技術を応用した次世代手術支援ロボットシステムの開発を共同で行う。
■Key Points・5つの強みが高い企業価値の源泉。
同社AIソリューションが4部門で市場シェアNo.1・2020年3月期第2四半期累計業績は、前年同期比25%を超える増収。
既存事業の「Optimal Biz」が堅調、新規事業では「OPTiM Cloud IoT OS」関連カスタマイズの売上が伸びる・2020年3月期通期は「OPTiM AI Camera」商品群好調につき、売上予想を超える可能性大。
拡販に向けた体制確立のために積極投資は継続・戦略商品「OPTiM AI Camera」が出足好調。
「OPTiM KOBE」を新たに開設(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)