[19日 ロイター] - 新型コロナウイルスワクチン開発を手がけるドイツ新興企業キュアバックは19日、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品会社ビオンテックに対するメッセンジャーRNA(mRNA)技術の利用を巡る特許権侵害の主張範囲を拡大した。また管轄裁判所変更の申し立てが認められたと発表した。
キュアバックは2022年7月、ビオンテックを相手取り、同社とファイザーが共同開発した新型コロナワクチンにおけるmRNA技術の利用がキュアバックの保有する特許権を侵害したとして訴訟を起こした。
これを受け、ファイザーとビオンテックはキュアバックが持つ特許権侵害はないとの司法判断を求めてマサチューセッツ州連邦地裁に提訴した。
キュアバックは今回、ファイザーとビオンテックが当初、侵害したとした3つの特許権を9つの特許権に拡大した。
キュアバックは、管轄裁判所がマサチューセッツ州連邦地裁からバージニア州東地区連邦地裁に移ったことで裁判の進行が加速し、審理開始時期は恐らく24年になるとの見通しを示した。
ファイザーとビオンテックのコメントは得られていない。