[北京 22日 ロイター] - 中国で2年前にスパイ容疑で拘束されたカナダの元外交官マイケル・コブリグ氏の審理が22日、北京市の第二中級人民法院で始まった。審理は非公開で行われた。
中国当局は、カナダ当局が米国の要請を受けて中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕した直後、カナダ人のコブリグ氏とマイケル・スパバ氏を拘束した。
中国政府は2人の身柄拘束と孟晩舟氏の逮捕の間に関連はないと主張している。
在中カナダ大使館のジム・ニッケル代理公使は、裁判所前で記者団に「審理へのアクセスを繰り返し要求したが、認められていない」とし「訴訟手続き自体が不透明だ」と述べた。
警察が厳重に警備する裁判所前には、カナダとの結束を示すため、米英独豪など26カ国の外交官28人が集まった。