以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家hina氏(ブログ「hinaの株ブログ」の著者)が執筆したコメントです。
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-----------※2020年12月21日15時に執筆2021年はいよいよ共和党トランプ政権に代わり民主党バイデン政権がスタートします。
4年前のトランプ大統領誕生では多くの人々が不安を抱きましたが結果的に株価は3万ドルの大台に達しました。
バイデン大統領は選挙前にトランプ減税を撤廃し法人税を21%から28%に引き上げる政策を掲げています。
こうしたトランプ政権とは真逆な政策もこれから打ち出されようとしていますので、それに対して株価がどのように影響するかという点は注視しておくべきだと思います。
今後、ワクチン接種によって新型コロナウイルスが収束に向かうことになると、経済活動も徐々に元通りになって行きます。
するとそれまでの異次元の金融緩和の出口戦略を考慮していくことになります。
それが来年なのか、再来年なのかはコロナ収束や実体経済の復旧次第かなと思います。
米連邦準備理事会(FRB)の施策としていきなり引き締めはできないと思いますが、マーケットが出口戦略を意識して動く可能性も見据え、そこを念頭に置きながら慎重にトレードしていきたいと思います。
さて、バイデン政権は4年間で2兆ドル(約210兆円)に上る環境投資を公約しています。
当然のことながら再生可能エネルギー関連では今まで以上に太陽光電池製造装置のスマートグリッド(次世代送電網)関連が株式市場のテーマとなりそうです。
総合資源エネルギー調査会は再生可能エネルギーの普及に向けた課題を議論しています。
2050年の温暖化ガス排出量実質ゼロに向けて、電網の強化に注力していく方針です。
関連銘柄を記載しておきます▼■東光高岳 (T:6617) 東証1部電力流通システムメーカーです。
私のメルマガでも注目しその後高値更新となりました。
電動自転車(EV)関連でもあり、急速充電器は世界的に設置が進んで行きますので、複数テーマを有する同社を引き続き注目しています。
■昭和電線ホールディングス (T:5805) 東証1部電線大手です。
電力関連、情報通信、生活・環境などの分野を展開しています。
こちらもまたEVの需要拡大を背景にワイヤハーネス事業を強化する方針です。
■フジクラ (T:5803) 東証1部電力や通信、光ケーブルが主力の 電線メーカーです。
米国の通信網整備により高速通信網の光ケーブルで高いシェアを持つ同社に期待が集まります。
設置場所や事故が起きたときの対応など課題は多いですが、来年はスマートグリッド(次世代送電網)がキーワードになってくるかなと見ています。
また国内では追加経済対策として (1)新型コロナ感染の拡大防止、(2)ポストコロナに向けた経済構造の転換、(3)防災・減災の国土強靱化の3分野を柱としています。
個人的にはまだまだ、買い目余地のある国土強靭化関連銘柄をこれからは注視していくようにしていきたいと思っています。
その裾野は広いので有望銘柄の一例を紹介しておきます▼■日特建設 (T:1929) 東証1部特殊土木会社です。
環境・防災、維持補修、都市再生関連の工事や、ダムや河川、道路等の土木工事を行っています。
■ピーエス三菱 (T:1871) 東証1部建設会社です。
大株主は三菱マテリアル。
プレストレスト・コンクリートによる土木工事や建築工事を国内外で展開しています。
■ショーボンドH (T:1414) 東証1部NEXCOや官需専門工事に実績があり橋梁や道路、トンネル、港湾などの社会インフラの補修・補強の最大手です。
■建設技術研究所 (T:9621) 東証1部大手建設コンサルタント会社です。
河川や海岸、ダム、上下水道、道路等の調査、設計等のコンサルタント業務を行っています。
気候変動による水災害は増えています。
歴史的と言われる災害が世界各国で起こり「治水」の重要性が高まっています。
私も千葉に住んでおり台風の被害を受けました。
政府は防災・減災のための国土強靱化対策に5年間で15兆円程度の事業費を確保するとのこと。
国策のひとつとして国土強靭化関連銘柄は意識しておきたいテーマです。
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