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UPDATE1: 東京株式市場・前場=小反発、中国預金準備率引き上げの影響は限定的

発行済 2010-12-13 12:16

日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>  

前場終値 10226.64 (+14.69) 前場終値 10210 (変わらず)

寄り付き 10212.52 寄り付き 10210

安値/高値 10199.73─10228 安値/高値 10190─10220

出来高(万株) 78077 出来高(単位) 17207

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 [東京 13日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発した。海外

勢による買いと国内勢による売りが交錯。出遅れ感のある銘柄が物色された。前週末に米

株が上昇するなど引き続き堅調な海外市場に支えられた買いが先行したものの、過熱感に

よる上値での売りに押され、前週末終値を挟んでもみあう展開。中国の預金準備率引き上

げの影響については、今後の利上げ懸念は根強いが週明け中国株が堅調だったこともあり

関連株はしっかりだった。

 東証1部騰落数は、値上がり988銘柄に対し値下がり476銘柄、変わらずが184

銘柄だった。東証1部売買代金は5045億円。

 米市場では堅調な経済指標の発表を受け、株価が上昇した。S&P総合500種<.SPX>

の終値は2008年のリーマン・ブラザーズ破綻後の最高値を更新、ナスダック指数終値

は2007年12月31日以来の高値となった。外為市場でドル高/円安に振れているこ

ともあり、日本株は引き続き底堅い値動き。大手証券の株式トレーダーは「海外市場が崩

れない限り買いやすい地合いは続く」と指摘する。

 海外市場に支えられた買いが先行したものの、過熱感による上値での売りや断続的な持

ち合い解消売りに押され、一時マイナス圏に転落。前週末終値を挟んでもみあう展開だっ

た。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>や新日本製鉄<5401.T>など、これまで出遅れ

ていた銘柄が物色された。

 前場は、方向感が定まらずおおむね前週末終値付近で推移した。準大手証券トレーダー

は「日銀短観や米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要なイベントを控えているため

売り買いともにポジションを取りにくく、模様眺めムードが広がりつつある」と指摘。ま

た、邦銀系の株式トレーダーは海外勢による買いと国内勢による売りが交錯し、もみあう

状態が続いているとしたうえで「9800円ぐらいに下げるのを待っている」と述べた。

 中国人民銀行(中央銀行)は10日、預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き

上げると発表した。預金準備率の引き上げは今年6度目。週明け13日の上海株式市場は

続伸して始まった。上海総合株価指数<.SSEC>は0.33%高の2850.3でスタート。

市場は利上げを懸念していたため、銀行の預金準備率の引き上げは安ど感とともに受け止

められた。ただ、引き続き利上げ懸念は根強いとみられている。預金準備率の引き上げに

よる影響は限定的との見方から、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>など建設機械株が

小じっかりだった。

 

 他の個別銘柄では、今後の業績などに関して報じられたホンダ<7267.T>と日立製作所

<6501.T>が注目された。ホンダは2020年までの10年間で四輪車の世界販売台数を

8割増やすとの報道を手掛かりに買われた。一方、日立は中国での売上高について

2009年度の1兆円弱から2012年度は1兆4000億円―1兆5000億円に引

き上げると報じられたが、これまで堅調な値動きだったことから小動きだった。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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