[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ専務理事は7日、投資家と世界の金融情勢の安定保護に向け暗号資産(仮想通貨)の規制が緊急に必要だとの認識を示した。
同専務理事はロンドンでの講演で、仮想通貨交換所FTXの破綻やビットコインの下落を念頭に「一つのバブルだけではなく、複数のバブルが次々と崩壊している」と指摘。「見逃すことへの恐怖が、抜け出せない恐怖に変容しているようだ」と述べた。
また、裏付けのない暗号資産は、社会的・経済的に有用な機能を持たない金融ギャンブルの一形態だとも指摘。犯罪防止や投資家保護、暗号資産と不可分となる可能性のある金融システムを救うことが課題だとした。