以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年8月4日21時に執筆
友人とメールでやりとりしていたら、ひょんなことから、私が資産形成のための投資や節約にかぶれて、イキがってブログなんぞを書いている、という話になったことがあります。
そのときの、彼の最初の反応は、以下のようなものでした。
…………
お金については興味があるけど、生まれつき努力することが嫌いで勉強もしないから、うまくいったためしがない。
外貨預金・FXなどの類に多少手をだしてみたものの、トントンがいいところ。
FXをやり始めると仕事中も気になり、仕事が手につかなくなることだけは分かった。
だから、わずかな利益の出ているときにやめた。
おいしい話があれば教えてくれ!
…………
好奇心やチャレンジ精神はあるものの、自分を知り、限度をわきまえた、まともな反応だと私は思いました。
どんな投資方法であれ、本業に支障をきたすようなものは続けないほうがいいと思います。
趣味として行うのであればともかく、仕事が手につかなくなるような投資方法で資産形成をするのは難しいでしょう。
「おいしい投資話なんてないし、投資は自己責任だけどね」と前置きしたうえで、私は彼に、自分が投資を始めたきっかけ※1や実践しているインデックス投資※2について、簡単にメールで説明してみました。
私からの簡単な説明を受けたあと、彼から返ってきたメールは、以下のようなものです。
…………
世界経済の緩やかなインフレに便乗し、リスク分散により利益を蓄積する手法はマーケット内での漁夫の利的な戦略に感じます。
中・長期での戦略及びリスク分散により、一時的な乱高下に動揺せずに着実に資産を増やせる可能性を秘めているのは魅力的だね。
将来を考えたときに現在の資産をどの様に増やすかという問題は非常に深刻で、既存の仕事での収入源を増やせるのがベストだけど、リーマンがいくら努力したところでたかがしれてる。
育児・住宅・老後なんかを考えてみても、不自由ない生活を送る保証は国も会社もしてくれない。
真剣に将来を考えるならば、お前のような努力が必ず必要になってくるだろうな。
ちょっと勉強してみるわ。
…………
インデックス投資がマーケットにフリーライドしていることに気づき、かつそれでも絶対に儲かるわけではないことも、彼は理解しています(これは、投資初心者には意外と理解するのが難しいところなのです)。
彼は学校の勉強は苦手でしたが、昔から自分の生活に直結することに関する理解力は優れていました。
相変わらず柔軟な思考ができる頭を持っているなぁ、と私は感心してしまいました。
他人の話に興味を持ち、しっかりと聞く。
そして理解に努める。
かといって鵜呑みにするのではなく、自分でも勉強してみようとする。
投資に限らず、見習いたい姿勢だと思います。
ただ、彼がひとつだけ誤解していたのは、「私が努力をしている」と思っていること。
あっしは努力なんざしちゃおりませぬ。
投資そのものにはほとんど手間をかけずに済むところが、インデックス投資最大のメリットのひとつですから。
・・ちなみにその後、彼はインデックス投資家になりました。
※1 私が投資を始めたきっかけは、保険屋さんに終身保険を勧められた際、受取額以上の支払いを約束した商品に疑問を持って色々と調べ、「保険会社の行っているお金の運用は特別なものではない。
自分でやったほうが効率は良さそうだ」と考えたことです。
※2 インデックス投資とは、世界中の株式や債券などに分散投資をして、市場の平均値を得ようとする投資法で、年金基金や生命保険会社などの機関投資家は当たり前に採用している投資方法です。
長所としては、手間がかからない・幅広く分散できる・低コストである・リスクをコントロールしやすい・誰にでも実践できて、素人でもプロと同等かそれ以上の結果を残せる、というようなことが挙げられます。
ただし、短期間で大きな利益は期待できない・面白みや刺激が少ない・指数に入っているすべての株式を買うため、ダメな企業の株式なども買い支えてしまう、というような短所もあります。
(※1・※2の件については、自分のブログで詳しくクドクドと書いてあります。
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執筆者名:虫とり小僧
ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話
ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)
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※2016年8月4日21時に執筆
友人とメールでやりとりしていたら、ひょんなことから、私が資産形成のための投資や節約にかぶれて、イキがってブログなんぞを書いている、という話になったことがあります。
そのときの、彼の最初の反応は、以下のようなものでした。
…………
お金については興味があるけど、生まれつき努力することが嫌いで勉強もしないから、うまくいったためしがない。
外貨預金・FXなどの類に多少手をだしてみたものの、トントンがいいところ。
FXをやり始めると仕事中も気になり、仕事が手につかなくなることだけは分かった。
だから、わずかな利益の出ているときにやめた。
おいしい話があれば教えてくれ!
…………
好奇心やチャレンジ精神はあるものの、自分を知り、限度をわきまえた、まともな反応だと私は思いました。
どんな投資方法であれ、本業に支障をきたすようなものは続けないほうがいいと思います。
趣味として行うのであればともかく、仕事が手につかなくなるような投資方法で資産形成をするのは難しいでしょう。
「おいしい投資話なんてないし、投資は自己責任だけどね」と前置きしたうえで、私は彼に、自分が投資を始めたきっかけ※1や実践しているインデックス投資※2について、簡単にメールで説明してみました。
私からの簡単な説明を受けたあと、彼から返ってきたメールは、以下のようなものです。
…………
世界経済の緩やかなインフレに便乗し、リスク分散により利益を蓄積する手法はマーケット内での漁夫の利的な戦略に感じます。
中・長期での戦略及びリスク分散により、一時的な乱高下に動揺せずに着実に資産を増やせる可能性を秘めているのは魅力的だね。
将来を考えたときに現在の資産をどの様に増やすかという問題は非常に深刻で、既存の仕事での収入源を増やせるのがベストだけど、リーマンがいくら努力したところでたかがしれてる。
育児・住宅・老後なんかを考えてみても、不自由ない生活を送る保証は国も会社もしてくれない。
真剣に将来を考えるならば、お前のような努力が必ず必要になってくるだろうな。
ちょっと勉強してみるわ。
…………
インデックス投資がマーケットにフリーライドしていることに気づき、かつそれでも絶対に儲かるわけではないことも、彼は理解しています(これは、投資初心者には意外と理解するのが難しいところなのです)。
彼は学校の勉強は苦手でしたが、昔から自分の生活に直結することに関する理解力は優れていました。
相変わらず柔軟な思考ができる頭を持っているなぁ、と私は感心してしまいました。
他人の話に興味を持ち、しっかりと聞く。
そして理解に努める。
かといって鵜呑みにするのではなく、自分でも勉強してみようとする。
投資に限らず、見習いたい姿勢だと思います。
ただ、彼がひとつだけ誤解していたのは、「私が努力をしている」と思っていること。
あっしは努力なんざしちゃおりませぬ。
投資そのものにはほとんど手間をかけずに済むところが、インデックス投資最大のメリットのひとつですから。
・・ちなみにその後、彼はインデックス投資家になりました。
※1 私が投資を始めたきっかけは、保険屋さんに終身保険を勧められた際、受取額以上の支払いを約束した商品に疑問を持って色々と調べ、「保険会社の行っているお金の運用は特別なものではない。
自分でやったほうが効率は良さそうだ」と考えたことです。
※2 インデックス投資とは、世界中の株式や債券などに分散投資をして、市場の平均値を得ようとする投資法で、年金基金や生命保険会社などの機関投資家は当たり前に採用している投資方法です。
長所としては、手間がかからない・幅広く分散できる・低コストである・リスクをコントロールしやすい・誰にでも実践できて、素人でもプロと同等かそれ以上の結果を残せる、というようなことが挙げられます。
ただし、短期間で大きな利益は期待できない・面白みや刺激が少ない・指数に入っているすべての株式を買うため、ダメな企業の株式なども買い支えてしまう、というような短所もあります。
(※1・※2の件については、自分のブログで詳しくクドクドと書いてあります。
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執筆者名:虫とり小僧
ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話
ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)