[東京 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。中国を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、経済や原油需要への影響を巡る懸念が高まり、6営業日続落している。
0114GMT(日本時間午前10時14分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.15ドル(0.3%)安の1バレル=59.17ドル。27日には3カ月ぶり安値となる58.50ドルを付けた。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.12ドル(0.2%)安の1バレル=53.02ドル。27日には52.13ドルまで下げ、昨年10月上旬以来の安値を付けた。
新型ウイルスによる肺炎の死者が100人に増加する中、米国は、中国への渡航を自粛するよう勧告、他国も自粛を呼び掛けている。[nL4N29W2FB][nT9N28D07T]
原油市場では供給サイドの懸念が広がる中、中国への渡航自粛呼び掛けなどの対策や中国・世界経済への影響により原油需要が減退するとの見方が重しとなっている。
RBCキャピタル・マーケッツは、リサーチノートで「われわれがリアルタイムで確認している中国の航空便の運航状況をみると、ジェット燃料の需要はすでに悪影響を受けている」と指摘した。