[東京 24日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 119.95/97 1.1189/93 134.22/26 午前9時現在 120.21/23 1.1186/90 134.48/52 NY午後5時 120.26/29 1.1182/87 134.52/56
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅にドル安/円高の 119円後半。朝方の取引では限定的な実需のドル買いが観測されたが、それ以降は株価 の下げ幅拡大に伴って上値の重さが意識された。ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン( VW) VOWG.DE が米国で排ガス規制を不正に逃れていたことが発覚したが、市場では直 接的なユーロへの影響は見られない。
朝方の取引でドルは実需のフローに支えられ一時120.39円まで上伸したが、2 00日線の120.90円には遠く及ばず。その後は日経平均の下げ幅拡大に歩調を併せ てじり安の展開となった。連休明けで「朝方のフロー以外は、開店休業状態」(外銀)だ ったという。
ユーロは、1.1164―1.1199ドルと狭いレンジ内での値動きとなった。 フォルクスワーゲンの影響が出るとすれば「株式市場の動きを介して」(外銀)との 見方が出ていた。
市場では、前日発表された9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が 話題を呼んでいた。 中国PMIは47.0で、2009年3月以来6年半ぶりの低水準。予想の47.5 を下回り、8月改定値の47.3からも低下した。内需や輸出需要が引き続き悪化し、好 不況の分かれ目となる50を7カ月連続で下回った。
この結果を受けて、第3・四半期の中国GDP伸び率は、世界金融危機以降で初めて 7%を割り込む可能性が高まった。ただ、市場では厳しい見方が出ており「実態はおそら くゼロ成長なのではないか」(エコノミスト)との声も聞かれた。 ドル/円スワップ取引では、1カ月物の円投/ドル転コストの上乗せ金利が103. 34ベーシスポイント(bp)と、前日の100.06bpからやや拡大。同上乗せ金利 は、18日のニューヨーク市場で一時158.64bpまで拡大。リーマンショック後の 2008年10月14日以来、6年11カ月ぶりの高水準に達した。
(為替マーケットチーム)