■業績動向
1. 2022年7月期第2四半期累計業績の概要
はてな (T:3930)の2022年7月期第2四半期累計業績は、売上高で前年同期比28.0%増の1,520百万円、営業利益で同199.6%増の176百万円、経常利益で同205.5%増の179百万円、四半期純利益で同220.3%増の124百万円となった※。
第2四半期累計としては3年ぶりの増収増益、四半期ベースでも4四半期連続で前年同期比増収増益となるなど回復基調が続いている。
※2022年7月期より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しており、従来基準と比較して売上高で2百万円、営業利益で5百万円増加している。
売上高については、コンテンツプラットフォームサービスの低迷が続いたものの、コンテンツマーケティングサービスが増収に転じたほか、「Mackerel」や「GigaViewer※」を中心にテクノロジーソリューションサービスの売上も大きく伸長したことが増収要因となった。
一方、事業費用は前年同期比18.9%増の1,344百万円となった。
内訳を見ると、エンジニアの採用を積極的に進めた結果、2022年7月期第2四半期末の従業員数が前年同期末比7名増の166名と増加したことにより、人件費が同18.5%増の758百万円となったことに加え、収益回復に伴い賞与引当金を積み増したことが増加要因となっている。
また、「GigaViewer」を利用する媒体数の増加や同社インフラを利用する顧客が増えたことに加え、円安の進展でクラウドサービス利用料(米ドル建て支払)が増加したことにより、データセンター(以下、DC)利用料が同12.4%増の248百万円となった。
その他費用については、同25.3%増の337百万円と伸び率としては高くなったが、これはリモートワーク環境下で生産性の維持向上を図るための各種ツールの導入を進めたことや、広告レベニューシェアの増加に伴う収益配分原価の増加、並びに自社サービス拡販のための広告宣伝費の増加が要因となっている。
事業費用の増加はあったものの増収効果で吸収し、営業利益率は前年同期の4.9%から11.5%に上昇した。
※GigaViewer(ギガビューワ):Webサイトでマンガを閲覧するためのソフトウェアで、月額利用料及び運用保守料のほか、広告配信やストア機能を付加することで、これら収益の一部をレベニューシェアしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
1. 2022年7月期第2四半期累計業績の概要
はてな (T:3930)の2022年7月期第2四半期累計業績は、売上高で前年同期比28.0%増の1,520百万円、営業利益で同199.6%増の176百万円、経常利益で同205.5%増の179百万円、四半期純利益で同220.3%増の124百万円となった※。
第2四半期累計としては3年ぶりの増収増益、四半期ベースでも4四半期連続で前年同期比増収増益となるなど回復基調が続いている。
※2022年7月期より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しており、従来基準と比較して売上高で2百万円、営業利益で5百万円増加している。
売上高については、コンテンツプラットフォームサービスの低迷が続いたものの、コンテンツマーケティングサービスが増収に転じたほか、「Mackerel」や「GigaViewer※」を中心にテクノロジーソリューションサービスの売上も大きく伸長したことが増収要因となった。
一方、事業費用は前年同期比18.9%増の1,344百万円となった。
内訳を見ると、エンジニアの採用を積極的に進めた結果、2022年7月期第2四半期末の従業員数が前年同期末比7名増の166名と増加したことにより、人件費が同18.5%増の758百万円となったことに加え、収益回復に伴い賞与引当金を積み増したことが増加要因となっている。
また、「GigaViewer」を利用する媒体数の増加や同社インフラを利用する顧客が増えたことに加え、円安の進展でクラウドサービス利用料(米ドル建て支払)が増加したことにより、データセンター(以下、DC)利用料が同12.4%増の248百万円となった。
その他費用については、同25.3%増の337百万円と伸び率としては高くなったが、これはリモートワーク環境下で生産性の維持向上を図るための各種ツールの導入を進めたことや、広告レベニューシェアの増加に伴う収益配分原価の増加、並びに自社サービス拡販のための広告宣伝費の増加が要因となっている。
事業費用の増加はあったものの増収効果で吸収し、営業利益率は前年同期の4.9%から11.5%に上昇した。
※GigaViewer(ギガビューワ):Webサイトでマンガを閲覧するためのソフトウェアで、月額利用料及び運用保守料のほか、広告配信やストア機能を付加することで、これら収益の一部をレベニューシェアしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)