[ウェリントン 29日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が発表した8月のニュージーランド(NZ)企業信頼感指数は、経済が国内外からの逆風に直面する中、一段と悪化した。
向こう1年間にNZ経済が悪化すると予想した回答者の割合は差し引き52.3%で、7月の44.3%から上昇した。
向こう1年間の自社の事業活動に対する見方は、前月の5%からマイナス0.5%に落ち込んだ。
統計発表を受け、NZドル
ANZのチーフエコノミスト、シャロン・ツェルナー氏は「8月は大半の活動指数が再び悪化し、さらに低い水準となった。雇用、投資、輸出見通し、利益見通しがすべて悲惨な水準に低下した」と述べた。
雇用を減らすとの回答は差し引き9%と、7月の6%から上昇。雇用の見通しは2009年半ば以降で最悪となっている。利益見通しを示す指標も10年ぶりの低水準に落ち込んだ。
NZ中銀は今月、予想を上回る50ベーシスポイント(bp)の利下げを決定している。
ANZはリポートで、経済の見通しは一段と悪化しているようだとし、先の金融状況の緩和にもかかわらず、企業は極めて悲観的だと指摘。「原因が何であれ、自己実現的になるリスクが高まっている」と述べた。
*内容を追加し、カテゴリーの一部を変更しました。