[パリ 3日 ロイター] - 仏銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)は3日、通期予想を上方修正した。
第2・四半期は黒字に転換。新型コロナウイルス関連の貸倒引当金が減少したほか、国内リテール銀行部門が好調だった。
同社は、これまで業績が不振だった国内リテール銀行部門も含め、すべての部門で収入が増加すると予想。
貸倒引当金を反映する「コスト・オブ・リスク」は今年、20ー25ベーシスポイント(bp)になる見通し。従来予想は30ー35bpだった。
コスト・オブ・リスクは第2・四半期に88.9%減少した。
第2・四半期の純利益は14億4000万ユーロ(17億1000万ドル)。前年同期は12億6000万ユーロの赤字だった。収入は18.2%増の62億6000万ユーロ。
国内リテール銀行部門は8.7%の増収。フランスでは5月中旬に3回目の全土ロックダウン(都市封鎖)が終了した。
法人・投資銀行部門は24.5%の増収。
株式トレーディング収入は、前年同期の5倍。債券・為替トレーディング収入は33%減少した。
同社株は、昨年秋に約30年ぶりの安値を付けたが、その後、2倍以上に値上がりしている。