[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が2日発表した第4・四半期決算は利益が市場予想をわずかに下回った。
金利上昇が住宅ローン・ソフトウェア事業の重しとなったほか、エネルギー・金融先物の取引が減少した。
NYSEでは先月24日、システム障害により、取引開始直後に多数の銘柄の取引が一時停止され、250以上の銘柄の取引が無効となった。ICEによると、NYSEの会員が損害賠償を請求しており、規制当局から追加の措置を求められる可能性があるという。
ICEの第4・四半期の純利益は、合併・買収(M&A)費などの一時項目を除くベースで1株当たり1.25ドル。リフィニティブがまとめた市場予想を0.01ドル下回った。
ICEの住宅ローン・オリジネーション事業は、米連邦準備理事会(FRB)の積極利上げで打撃を受け、収入が前年比28%減の2億4900万ドルとなった。
金利上昇、ウクライナ戦争、中国の厳格な新型コロナウイルス規制、景気後退懸念が市場の逆風となったことを受けて、ICEの金融・エネルギー先物事業の収入は、それぞれ12%減の1億ドル、17%減の2億7800万ドルとなった。
ICEの取引所事業の収入は3%減の9億8200万ドル。債券・データ部門の収入は12%増の5億3700万ドル。
全体の収入は2%減の17億7000万ドルだった。