[ローマ 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表したイタリアの1月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は51.2と、前月の49.9から小幅に上昇し、5カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を上回った。
景気後退(リセッション)に対する懸念が和らいだ。
ロイターがまとめた市場予想は51.0だった。
新規受注指数は53.0で、前月の50.5から上昇。昨年5月以来の高水準となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ポール・スミス氏は「生産が小幅に増加したほか、さらに重要なことに新規受注が堅調に拡大している。景気後退懸念の緩和に寄与するだろう」と指摘。
「サービス部門の基調的な成長は依然としてかなり弱く、回復力に対する懸念は根強い。またインフレの不安が残っている」と述べた。
サービス業と製造業を合わせた総合PMIは51.2で、前月の49.6から上昇。昨年6月以来初めて50を上回った。