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イエメン、フーシ派がサウジ主導連合軍の基地攻撃 少なくとも30人死亡

発行済 2021-08-30 08:02
更新済 2021-08-30 08:09

[アデン 29日 ロイター] - イエメン南西部で29日、サウジアラビアが主導する連合軍の基地を親イラン武装組織・フーシ派が攻撃し、少なくとも30人の兵士が死亡、60人が負傷した。連合軍を構成する南部軍の報道官や医療関係者が明らかにした。

南部軍のモハメド・アル・ナキーブ報道官によると、フーシ派は武装ドローンや弾道ミサイルでアルアナド空軍基地を攻撃。兵士30─40人が死亡し、少なくとも60人が負傷した。現場では救助活動が行われており、死者はなお増える可能性があるという。

医療関係者2人の話によると、ラハジ州の主要な病院に数人の遺体と16人の負傷者が到着した。民間人が含まれているかどうかは不明。

住民によると、南部の港湾都市アデンの北70キロほどに位置するアルアナド地区で、大きな爆発音が数回聞こえたという。

また、紛争が続く中心都市タイズの複数の住民は、フーシ派が支配する同市東部から弾道ミサイルが発射されるのが聞こえたと話した。

イエメン内戦はフーシ派が首都サヌアに侵攻し、ハディ暫定政権を追放したことで始まった。暫定政権側を支援するサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が2015年に軍事介入し、その後の紛争で数万人が死亡、深刻な人道危機を引き起こしている。

サウジ主導の連合軍とフーシ派の間では、国連と米国の支援を受けた和平交渉が行われているものの、双方が妥協点を見いだせずに行き詰まっている。

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