■NY株式:ダウ160ドル高、企業決算や経済指標を好感
21日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は160.50ドル高の23590.83、ナスダックは71.76ポイント高の6862.48で取引を終了した。
複数の主要企業決算が好感され、買いが先行。
アジア・欧州株が概ね全面高となったほか、10月のシカゴ連銀全米活動指数や中古住宅販売件数が予想を上振れ、終日堅調推移となった。
S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。
セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にテクノロジー・ハード・機器やヘルスケア機器・サービスの上昇が目立った。
アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)や、ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は決算内容が好感され、上昇。
農業機械のディア(DE)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。
一方で、靴小売のDSW(DSW)は決算内容が嫌気され、大幅下落。
通信大手のAT&T(T)はメディア大手タイムワーナー(TWX)の買収に関して、司法省が提訴する方針を示したことで売られた。
米連邦通信委員会(FCC)が「ネット中立性」に関する規制案の廃止を勧告した。
12月に採決が実施されるが、同規制が廃止されれば通信会社やケーブル企業がウェブ上の通信速度を調整することや、支払い料金に応じて顧客の通信環境を優遇することが可能となる。
通信市場の株価動向に影響を与える可能性が高く、今後の動向を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期債利回り上げ渋りでドルは伸び悩む
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円59銭から112円18銭まで下落したが、112円49銭で引けた。
米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となったが、市場予想を上回った米国の10月シカゴ連銀全米活動指数と10月中古住宅販売件数を好感し、債券利回りが一時上昇したことでドル売りは一服した。
ユーロ・ドルは、1.1713ドルから1.1752ドルまで上昇し、1.1740ドルで引けた。
ユーロクロス取引に絡んだユーロ買いが観測された。
ユーロ・円は、131円58銭まで下落後、132円09銭まで戻した。
欧米株高を意識してリスク選好の円売りが強まった。
ポンド・ドルは、1.3262 ドルから1.3224ドルまで下落した。
ドル・スイスは、0.9938フランから0.9899フランまで下落した。
■NY原油:反発で56.83ドル、原油在庫の減少予測が下支え要因に
NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:56.83 ↑0.41)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+0.41ドルの56.83ドルで取引を終えた。
一時57.22ドルまで上昇した。
米エネルギー省が22日発表する原油在庫は大幅に減少するとの見方が広がったことが要因。
ドルが主要通貨に対してやや下落したことも材料視されたようだ。
石油輸出国機構(OPEC)主導の減産体制の期限延長への期待は残されていることは、原油先物相場に対する支援材料となっている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.73ドル -0.01ドル(-0.04%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.38ドル +0.27ドル(+0.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)238.02ドル -0.11ドル(-0.05%)
インテル(INTC) 44.94ドル +0.32ドル(+0.72%)
アップル(AAPL) 173.14ドル +3.16ドル(+1.86%)
アルファベット(GOOG) 1034.49ドル +16.11ドル(+1.58%)
フェイスブック(FB) 181.86ドル +3.12ドル(+1.75%)
キャタピラー(CAT) 137.60ドル +0.69ドル(+0.50%)
アルコア(AA) 41.39ドル -0.82ドル(-1.94%)
ウォルマート(WMT) 96.52ドル -0.96ドル(-0.98%)
スプリント(S) 6.08ドル -0.13ドル(-2.09%)