[7日 ロイター] - 中国のエン鉱能源集団は7日、過半数株を握る石炭会社ヤンコール・オーストラリアの全株式取得に向けた18億ドルの買収提案が拒否されたにもかかわらず、買収交渉の継続に前向きだと表明した。
エン鉱はヤンコール株の62.26%を保有。残る株式について先月に市場価格を下回る価格での買収を提案した。
ヤンコールによると、同社が任命した独立委員会はエン鉱の買収案について、少数株主に最善の利益をもたらさないと全会一致で判断した。
エン鉱は文書でヤンコールの独立取締役で構成する委員会との「協議継続を期待している」と表明。ヤンコールの株価は石炭価格の最近の高騰によって膨れ上がっているが、自身が示した1株3.60ドルの買収案は過去の株価の推移と企業価値を独自に評価した結果に基づいているとした。
ヤンコールの6.4%株を保有するスイスの資源大手グレンコアは、エン鉱の提示額が低すぎるため「受け入れられない」との立場を示している。