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インタビュー:21年2月業績に上振れ余地、自動車向け堅調に回復=安川電社長

発行済 2020-12-14 15:50
更新済 2020-12-14 15:54
© Reuters.

[東京 14日 ロイター] - 安川電機の小笠原浩社長は14日、2021年2月期の業績が予想から上振れる余地を示した。ロイターのインタビューで語った。半導体・電子部品産業向けのACサーボ・コントローラーが底堅いほか、6─8月期に回復の兆しが見えていた自動車産業向けロボットが引き続き堅調だとしている。

    同社は通期の連結営業利益(国際会計基準)予想を前年比7.9%減の222億円としている。新型コロナウイルス感染拡大の影響から急激に改善しているわけではないものの、9─11月期を良い状況で終えており、通期見通しの達成を確実視しているという。

    ただ、業績予想の上方修正には慎重な姿勢を示した。中国の春節シーズンには例年、売り上げが落ち込むほか、12月にかけて回復の兆しが見られた日本での需要は、感染再拡大で依然、先行きが見通しにくく、見極めが必要としている。

    中国での需要の中長期的な拡大は継続するとみている。欧米や日本に比べて内需に拡大余地がある上、輸出も上乗せになることから「伸びるのは当たり前」(小笠原社長)。同社の業績に占める中国比率が拡大しているのは意図的ではなく「世界の製造業の割合で中国が増えているため」と説明した。

    すでに中国では2つの工場で建屋を増設している。生産設備の導入は決定から稼働まで2─3カ月で完了が可能で、能力の増強は市場動向をみながら柔軟に対応する考え。小笠原社長は、現在の生産能力を踏まえれば「来年には(能力増強は)必要ないだろう」とみている。

    設備投資は、基礎研究から量産試作までの研究を手掛ける「安川テクノロジーセンター」の費用が含まれる今年度は250億円を計画し、来年度以降も少なくとも200億円程度の投資を継続するという。小笠原社長は、中国勢は短期間で設備を更新しているとした上で、同社も最先端の生産技術を投入していかなければ「成長できない」と述べた。

(平田紀之、山崎牧子 編集:田中志保) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201214T065011+0000

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