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東京外為市場・15時=ドル80円後半、月末の実需売りで15年ぶり安値に接近

発行済 2010-10-29 15:56

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 80.65/68  1.3876/78  111.92/97

正午現在   80.57/62  1.3899/01  111.99/02

午前9時現在 80.93/94  1.3943/45  112.84/89

NY17時現在 81.00/04  1.3922/28  112.85/90

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 [東京 29日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時

点から下落し、80円後半で推移している。月末の実需売りに押されて一時は80.53

円まで売られて15年ぶり安値(80.41円)に迫った。

 きょうは実質的な月末日にあたり、朝方から輸出企業など実需の売りが活発化。「クロ

ス円が中心だが、月末の実需の売りがかなり多かった。ユーロ/ドルなどドルクロスでは

ドルがじり高になっており、ドル売りの流れに乗ったというより実需の円買い主導の値動

きになった」(国内銀行)という。

 ドルは一時80.53円まで売られて、25日につけた15年ぶり安値(80.41円)

に迫る場面もみられた。80円の節目も意識されたが「80円付近ではオプションがらみ

の防戦買いも交錯しそうだ。一気に80円を割り込むイメージはない」(国内銀行)との

声が聞かれた。

 日経平均の底堅さを背景にこのところは介入警戒感が広がりにくかったが、きょうは一

時9179円まで売られて為替介入があった9月15日安値(9199円)を割り込んだ。

「株価の下落を考えると、為替介入が意識される」(クレディ・アグリコル銀行外国為替

部ディレクター、斉藤裕司氏)との声が上がった。

 <11月4日はドル売りに安心感も>

 日銀は、次回の金融政策決定会合を米連邦公開市場委員会(FOMC)直後の11月4

─5日に前倒しした。市場では、FOMCが大規模な緩和に踏み切ってドル/円が急落し

た場合に、日銀が追加緩和で対応できる体制を作ったと受けとめられている。

 しかし、2日間の会合の場合、結果が出るのは通常最終日。「FOMC後に円高/ドル

安が進んでも、4日は金融緩和の発表はなく、会合中とあって日銀幹部から発言もないと

いうこと。4日はドル/円を売りやすくなりそうだ」(バークレイズ銀行チーフFXスト

ラテジスト、山本雅文氏)との声が出ている。

 日銀が4日には動かない日程を組んだことで、山本氏は「日銀の金融政策スタンスが予

防的ではなく、事後対応的である印象をより強めた感がある」と指摘している。

 

 <米第3四半期GDPは2.0%成長見通し>

 きょうは第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値が発表される。ロイター予測の中

央値は前期比年率プラス2.0%が見込まれている。連第2四半期(プラス1.7%)よ

りは加速するが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和策観測を変えるほど強

くはないとみられ「ドル/円をサポートするほどの成長ではない」(シンクタンク)との

声が聞かれる。

 一方予想を上回った場合は「26日に英GDPが予想以上に強くポンドの急騰につなが

ったケースが連想される。ドル/円には買い戻しが入りそうだ。予想より弱い場合より、

予想より強い場合のほうが反応が大きくなるとみている」(国内銀行)との声が上がって

いる。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

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