月曜日、みずほはエクソンモービル（NYSE:XOM）の中立スタンスを維持し、目標株価は一貫して128.00ドルとした。同社は、石油大手エクソンモービルの2024年第2四半期の調整後1株当たり利益（EPS）予想を約31％下方修正し、2.01ドルとした。前回予想は1株当たり2.92ドルで、天然ガス価格や精製マージンが当四半期の実績値を大幅に上回るなど、現在の市況を反映していなかった。
エクソンモービルが本日発表した決算早期開示によると、原油価格はほぼ予想通りであったが、EPS予想を引き下げた要因はいくつかある。これには、石油精製マージンが予想を下回り、みずほの事前予想を4億ドル下回ったこと、パイオニア・ナチュラル・リソーシズ（PXD）の買収に伴う取得価格の調整により減価償却費、減耗償却費、償却費（DD&A）が増加し、2億5,000万ドルの追加費用が発生したことなどが含まれる。
買収関連費用はこれだけにとどまらず、買収に伴う一時的費用として1億5,000万ドルが計上された。これらの調整により、みずほ証券の2024年第2四半期のエクソンモービルの最終EPS予想は1株当たり2.01ドルとなった。この数字は、エクソンモービルのプレスリリースで示された1株当たり1.56ドルから2.38ドルの範囲内に収まるが、他のアナリストのコンセンサス予想より約16％低いままである。
みずほ証券の目標株価128ドルと中立のレーティングは、エクソンモービルの最近の四半期業績と市況を踏まえた財務見通しに対する評価を反映している。同レポートでは、ガス価格の変動、精製マージンの変動、エクソンモービルの最近の買収に関連するコストが同社の短期的な業績に与える影響を強調している。
他の最近のニュースでは、エクソンモービルは第2四半期の上流部門収益の増加を見込んでおり、原油価格の変動により第1四半期に比べ3億ドルから7億ドルの収益増加が見込まれるとしている。これは、57億ドルの上流部門利益を計上した第1四半期に続くものである。これに関連し、エクソンモービルは証券取引委員会への提出書類を通じて第2四半期の業績に関する考察を公表した。
他のニュースでは、エクソンモービルはシェブロンとの間で、シェブロンによる530億ドルのヘス社買収をめぐる紛争に巻き込まれている。この紛争は、エクソンがヘスのガイアナにおける資産に対する優先交渉権を有するか否かを中心に、仲裁委員会が解決にあたることになっている。
さらに、米上院予算委員会は、エクソンモービルをはじめとする大手石油会社に対し、OPECとの癒着の可能性について調査を開始した。この調査は、石油生産量と原油価格に影響を与える違法な調整があったかどうかを調べることを目的としている。
その他の最新情報では、エクソンモービルが電気自動車用バッテリー開発企業のSKオンと、最大10万トンの国産リチウムの供給契約を間近に控えている。最後に、ゴールドマン・サックスの顧客メモによると、ヘッジファンドがエクソンモービルを含むコモディティ関連銘柄の買いを加速させていることが明らかになった。以上、エクソン・モービルをめぐる最近の動きを紹介した。
インベスティング・プロの洞察
みずほの中立スタンスとエクソンモービルの業績見通しの更新を踏まえれば、同社が財務の安定性と株主還元において高い実績を上げていることは注目に値する。インベスティング・プロによると、エクソンモービルは41年連続で増配しており、株主への価値還元へのコミットメントを強調している。さらに、株価のボラティリティが低いことでも知られ、乱高下しがちなエネルギーセクターで安定を求める投資家にとって魅力的な選択肢となる可能性がある。
エクソンモービルの時価総額は4,418億6,000万ドルで、株価収益率（PER）は13.71倍となっている。これは、同業他社と比べて相対的に有利なバリュエーションであることを示している。さらに、2024年5月14日現在の配当利回りは3.35%と魅力的で、過去12ヶ月間の配当成長率は4.4%となっている。これらの指標は、エクソンモービルの強固な財務健全性と一貫した株主価値創出能力を反映している。
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