[マドリード 26日 ロイター] - スペイン政府は26日、新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けた外出制限措置を少なくとも4月12日まで延長すると発表した。
新型コロナ感染による死者は一晩で655人増え、4089人に達した。ただ増加ペースが前日の738人から小幅鈍化したことで、保健当局者は議会に対し、感染拡大ペースが安定局面に差し掛かりつつある兆候との認識を示した。
スペインでの死者数は前日、発生源となった中国を超え、イタリアに次ぎ世界で2番目に最悪の水準となった。
新規感染者は18%増加し、累計5万6188人となった。過去数日に比べると増加ペースは鈍化しているものの、当局者大規模な新型コロナ検査実施が始まったことを踏まえ、感染者数が今後増加する見通しとした。
スペインは新型コロナ対応でこれまでに4億3200万ユーロ(4億7140万ドル)分の医療用マスクや手袋、検査キットを中国に発注。外交筋によると、一部製品の価格は10倍に跳ね上がり、中国の業者は前払いを要求するなど、医療用品の調達は「戦闘」状態という。
また、保健当局筋によると、中国の一部空港では医療用品を購入するための航空機の列ができているという。