[ワシントン 2日 ロイター] - 米ホワイトハウスは、トランプ大統領が2日に再び新型コロナウイルスの迅速検査を受け、結果は陰性だったと明らかにした。大統領がウイルス検査を受けるのは2回目。
トランプ大統領は3月、接触のあったブラジル当局者が後にウイルス検査で陽性と確認されたことから自身も検査を受け、陰性と判明していた。[nL4N2B800Z]
ホワイトハウス当局者によると、大統領は今回、15分以内に結果が判明するアボット・ラボラトリーズ (N:ABT)の新しい検査を受診。
ホワイトハウスが公表したトランプ氏の主治医の文書によると、主治医は「大統領は健康で、症状もない」とした。
大統領はホワイトハウスで行った記者会見で「どのくらい速やかに結果が出るのか興味があったため検査を受けた」と述べた。
また、国民が望む場合は感染防止のためにマスクを着用してもよいし、スカーフも同様の効果があると語った。
一方、一部の州が集団感染の予防策としてリスクの低い受刑者を釈放していることについては不快感を示し、大統領権限で阻止できないか検討していると述べた。
大統領とペンス副大統領は3日、無保険の新型コロナ患者の治療と検査を行う病院への補償計画を発表する予定。ペンス氏は「われわれは、どの国民にも検査や治療の費用の心配をさせたくない」と語った。
トランプ大統領はまた、急増する患者への対応に追われるニューヨーク市の支援に向け、同市内の会議場「ジャビッツ・コンベンションセンター」に設営する仮設病院を運営するため米軍兵士と連邦職員を派遣する計画も発表した。
ニューヨーク市では感染者が4万7000人を超え、国内で感染が最も深刻な地域となっている。
ホワイトハウスの新型コロナ対策本部のメンバーを務めるクシュナー大統領上級顧問は、政府がニューヨークの公立病院に「N95」と呼ばれる高規格マスクを送ると明らかにした。
トランプ大統領は「国防生産法」に基づき、新型コロナ患者の治療に不可欠な人工呼吸器や、医療従事者が使用するN95マスクの生産を企業に命じている。
大統領は「現在10万台以上の人工呼吸器が生産されているか、もしくは間もなく生産開始となる」と述べた。
また、ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)から、人工呼吸器の生産を開始する用意が近く整うと報告があったと明らかにした。
*内容を追加しました。