[ロンドン 28日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は28日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を来週から緩和すると発表した。
イングランドでは週明け6月1日から、6人以下の屋外での集会が許され、学校も段階的に再開する。屋外の市場や自動車のショールームの営業も再開できる。
イングランド以外のスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは独自のロックダウン緩和措置を講じる。
また緩和に伴い、イングランドでは新たな新型コロナ検査および感染者との接触追跡システムを導入。新型コロナ感染者と接触した人は症状がなくても14日間の隔離が求められる。
英国の死者は累計4万8000人超と、世界で2番目に多いことから、ジョンソン首相の新型コロナ対応に批判が高まっている。
さらに、首相の主席顧問ドミニク・カミングス氏がロックダウン中に妻と4歳の息子を伴って400キロ離れた親類宅を訪問していた問題を受け、風当たりはさらに強まっている。カミングス氏は同問題を巡り辞任しないと表明。ジョンソン首相も繰り返しカミング氏を擁護している。
英調査会社ユーガブの世論調査によると、回答者の大半がカミング氏は辞任すべきと考えている。