[フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が29日公表したデータによると、4月のユーロ圏の企業(非金融法人)向け融資は前年比6.6%増で、3月(5.5%増)から加速し、11年超ぶりの高い伸びを記録した。新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンで経営が厳しくなった企業の借り入れ需要が高まった。
新型コロナ危機を受けた経済情勢の悪化で、銀行は当初、融資態度を厳格化したが、政府が中央銀行が緊急対策を打ち出し、融資実施を支援した。
信用収縮が直接あるいは間接的な要因で不況になった世界金融危機やユーロ圏債務危機の時とは対照的な状況となっている。
家計向け融資は3.0%増で、3月(3.4%増)から伸びが鈍化した。
マネーサプライM3の伸び率は8.3%。3月(7.5%)から加速し、市場予想(7.8%)も上回った。
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