[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は29日、米経済は活動再開に伴い7ー9月期に持ち直す可能性があるものの、消費者や企業は新型コロナウイルス感染に用心することから、回復のスピードは緩慢になるという見方を示した。
メスター総裁はブルームバーグテレビとのインタビューで「回復は緩慢となり得る。多くの人が職を失っていることから、V字回復は困難と予想される」と述べた。
また、7—9月期は経済活動が徐々に広がる可能性もあるが、生産や雇用が年初時点の水準に回復するとは考えにくいとした。
イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)については、連邦準備理事会(FRB)が導入した場合、フォワードガイダンスへの支えとなり得るが、市場の機能を巡る懸念が根強い今の段階では、FRBが取るべき政策手段ではないという考えを示した。