[2日 ロイター] - ジョンソン英首相は、新型コロナウイルス感染拡大に対応する政府の体制を見直し、自らの「直接の指揮下」に置く考えだ。英紙テレグラフが2日に報じた。
同紙によると、新型コロナ対策の戦略と実務をそれぞれ担う2つの委員会を立ち上げる見通し。新型コロナ危機の発生直後に設置された省庁が管轄する4つの実務組織に代わり、コロナ対応を主導する。
ジョンソン氏が戦略委員会のトップ、ゴーブ内閣府担当相が実務委員会のトップをそれぞれ務めるという。
同紙によると、新型コロナに対応する体制の見直しは、政権の複数の要人が欧州連合(EU)との交渉に集中できるよう図る狙いがある。英国は今年1月にEUを離脱したが、離脱前と同じ地位を続ける移行期間が12月まで続く。政府は7月までと期限を区切って移行期間延長の是非を判断する方針。
また、毎日行われている新型コロナに関する政府の定例会議は廃止される。