[ロンドン 2日 ロイター] - 英公衆衛生庁(PHE)は2日、同国では新型コロナウイルスに感染した場合の致死率が、黒人とアジア人でより高いとのリポートを公表した。
これまでにも、新型コロナ感染でマイノリティーのリスクは高いとする複数の研究結果が発表されている。
今回の結果もそれらを裏づける内容で、最も影響を受けやすいコミュニティーを保護するための計画指針策定を政府に促すとみられるが、具体的な助言は盛り込まれていない。
ハンコック保健・社会福祉相は、「リポートを待つことなく、可能なかぎり速やかに行動に移す」と述べた。
マイノリティーの致死率の高さについては説明されておらず、医師や政治家、サッカー選手などが懸念を表明している。
PHEのリポートでは、バングラデシュ系の人の致死率は白人の英国人の約2倍、中国、インド、パキスタンその他のアジア系、およびカリブ系などの黒人の致死率は10─50%高いとしている。