[オタワ 4日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のグラベル副総裁は4日、国内の景気回復について楽観視する理由があるとした上で、新型コロナウイルス感染症が主要輸出先の経済成長や需要にどのように影響を及ぼすのか引き続き注視していると述べた。
カナダ銀行は3日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%に据え置いた。世界経済への新型コロナの影響はピークに達したとみられ、カナダ経済も最悪のシナリオを回避したようだという見解を示した。
グラベル副総裁はオンライン会議で、今後の政策変更について言及しなかったものの、0.25%という政策金利は金融システムへの問題を引き起こすことなく維持できる最低水準であると改めて指摘。信用面の流動性は確保され、金融市場が良好に機能しているという明確な兆候があり、これが力強い経済回復の鍵を握っているとしながらも、多くのリスクや不確実性が依然としてあると述べた。
また「われわれはコロナ流行がカナダの輸出先である主要市場の成長と需要にどのように影響するのか細心の注意を払っていく」と語った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200604T204512+0000