[オタワ 4日 ロイター] - カナダ公衆衛生局は4日、同国における新型コロナウイルス感染拡大のペースが大幅に鈍化しており、過去2週間は感染の90%がオンタリオ州とケベック州に集中しているとのデータを発表した。
トルドー首相はこの日の定例記者会見で、「データは、われわれが新型コロナとの戦いで進歩を続けていることを示している。(しかし)まだ困難を克服したわけではなく、新型コロナは依然、カナダ人の健康と安全を脅かしている」と述べた。
また、長期介護施設や高齢者施設の状況は「引き続き深刻」と付け加えた。
公衆衛生局は、「カナダは英国やイタリア、米国など多数の諸外国に比べて早期に感染カーブを横ばいに抑制した」と指摘した。
4日に公表された最新モデルでは、この日に7543人だった新型コロナ関連死者数は、15日までに7700─9400人に、感染者数は同9万3441人から9万7990─10万7454人に増加すると予想されている。
公衆衛生局は、3月に実施された規制が徐々に緩和されるのに伴い、身体的距離の維持、検査、接触追跡などの努力を強化する必要があり、それらを怠れば感染が「再燃する」可能性があるとしている。