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英金融部門、コロナで「大きな痛手」 当初の衝撃終息=中銀副総裁

発行済 2020-06-10 04:14
更新済 2020-06-10 04:18

[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は9日、新型コロナウイルス感染拡大による英金融システムに対する当初の衝撃は去った可能性があるが、リスクが再燃する恐れはなお存在しているとの考えを示した。

カンリフ副総裁はインベストメント・アソシエーションが主催したイベントで、新型ウイルス感染拡大による当初の衝撃は去った可能性があるとしながらも、「感染拡大による危機は終息から程遠く、経済への影響がどの程度深刻で、どの程度長期化するか不透明性は極めて高い。金融部門が大きな痛手を被る恐れが大きいのは明確だ」と述べた。

その上で、このところの経済指標で4─5月に幾分の回復が見られた可能性が示されたものの、まだ初期の段階にあると指摘。中銀は英経済は今年は前代未聞のマイナス成長に陥るとの見通しを示しているが、こうした見通しはなお理にかなっているとの立場を示した。

こうした中、マイナス金利政策の導入の是非について中銀内で討議が継続しているが、効果を巡る見解は一致していないとし、マイナス金利がもたらす副作用も考慮される必要があると述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200609T191351+0000

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