[ソウル 11日 ロイター] - 韓国の研究グループは新型コロナウイルス感染症が重症化しやすくなるリスク要因を特定した。同国嶺南大学病院のアン・ジュンホン教授が10日、明らかにした。
同教授はロイターに、危険要因の特定によって医師らは重症化リスクが高い患者を早い段階で特定し、治療を優先することが可能になると指摘した。
研究結果は6月2日付の国際学術誌「大韓医学会誌」(JKMS)に掲載された。これによると、糖尿病、高い体温、血液中の低い酸素飽和度、心損傷の既往歴が新型コロナが重症化しやすい4つの危険要因として特定された。
研究者チームは、大規模な集団感染が起きた大邱市にある嶺南大学病院で2月19日から4月15日までの間、新型コロナ患者110人の経過を観察。このうち23人が重症化した。
重症化した患者は他の患者に比べてかなり高齢だったため、糖尿病を患い、血中酸素飽和度が低い可能性が高かったという。
アン教授は、4つの危険要因のうち少なくとも3つが該当する新型コロナ患者は重症化したと述べた。
*本文中に語句を補いました。