[ロサンゼルス 15日 ロイター] - 映画界最高の栄誉とされる米アカデミー賞の来年の授賞式が当初予定されていた2月28日から4月25日に延期された。主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が15日、明らかにした。新型コロナウイルス流行に伴う映画業界の混乱が延期の理由。
AMPASはまた、アカデミー賞の選考対象となるための映画の公開期間を来年2月28日までに延長した。通常、選考対象となるには前年末までの公開が必要だが、今年は新型コロナ流行に伴い映画制作が中断したため、作品の年内公開を危ぶむ声が上がっていた。
また、全世界の映画館が3月半ばから閉鎖される中、公開を来年に延期した作品も多い。
AMPASのルービン会長は、公開期間の延長と授賞式の延期により、映画の完成・公開に必要な時間が制作側に与えられることを期待すると述べた。
来年で93回を迎える米アカデミー賞の歴史の中で、授賞式の日程が変更されたのは今回を含め4回しかない。
米アカデミー賞の授賞式の変更を受け、同賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞など他の映画賞の授賞式も変更される見通し。
英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)賞の授賞式も来年2月14日から4月11日への延期が発表された。