[ブラジリア 16日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)米州地域事務局は16日、米州における新型コロナウイルス感染者数が計400万人に迫り、死者も20万人超に達しており、とりわけ「中南米での感染はまだピークに達していない」と警鐘を鳴らした。
WHO米州地域事務局の汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は、感染者数が米国に次いで世界2番目のブラジルは主要懸念とし、「感染が鈍化している兆候は確認されていない」と述べた。ブラジルの感染者および死者数はともに米州全体の23%を占める。
さらに、米国でウイルスに感染した後にメキシコに渡航する人が増えているという未確認の情報を受け、米・メキシコ国境地域で検査を強化する必要があると提言した。
チリでは感染拡大防止に向けた厳格な措置が取られていたものの、感染者数は過去2週間増加しているとして警戒を呼び掛けた。