[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は17日、イタリアやスペインなど債務水準が高いユーロ加盟国は、新型コロナウイルス感染拡大に対応するために融資ではなく、むしろ資金供与が必要になるとの考えを示した。
デギンドス副総裁は「支援が債務という形で実施されれば、一部の国では財政状態が悪化する」とし、「イタリア、スペイン、ギリシャなどの国が資金供与を受けることが極めて重要だ」と述べた。
欧州連合(EU)はこれまでに、新型ウイルスの流行で打撃を受けた域内経済への支援策として7500億ユーロの復興基金案を公表。7500億ユーロのうち、3分の2に当たる5000億ユーロを補助金として供与し、残り2500億ユーロは融資することを提案している。