[メキシコ市 17日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は17日記者団に対して、7月1日に「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」が発効するのに合わせてトランプ米大統領に提案したワシントンでの首脳会談について、実現の可能性は低いとの見方を示した。ただ「完全に取りやめたわけではない。様子をみる必要がある」とも述べた。
ロペスオブラドール大統領は数カ月前にトランプ大統領との首脳会談を提案。国内の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先週、電話会談で行う可能性を示唆した。
大統領府は首脳会談が可能かどうか両国は検討を続けているとし、「全ては国内の感染状況次第だ」と説明した。
メキシコ保健当局は、今週国内の感染状況はピークに達するとの見通しを示している。
ワシントンでの首脳会談が実現すれば、ロペスオブラドール大統領にとり就任後初の外国訪問となる。
USMCAは、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定。NAFTAが1994年に発効して以来、約四半世紀ぶりの改定となる。