[オタワ 18日 ロイター] - カナダ銀行(中銀)のシェンブリ副総裁は18日、新型コロナウイルスの感染第2波と大規模なロックダウン(都市封鎖)措置の再導入がカナダ経済に「非常に深刻な」影響を及ぼす可能性があり、そのような事態は避けなければならないと述べた。
シェンブリ副総裁は「かなり広範囲に及ぶロックダウン措置」が実施された3月中旬以降、雇用と支出が急激に減少したと指摘。「第2波が第1波のように相対的に厳しいものになれば、カナダ経済は再び非常に深刻な影響を受ける可能性があるだろう」とし、「このような事態が再び起こることを回避する必要がある」と語った。
またカナダ中銀は、経済回復が長期にわたり、かつ不均一で地域によって異なるものになると想定していると言及。経済回復は比較的早い再開とその後の長期的な回復の2段階に分かれるだろうとした。
家計支出に関しては、新型コロナワクチンが完成するまで慎重になるとした。
住宅ローンなどの支払い延期措置は新たな借り入れに歯止めをかけたが、延期措置終了時に所得が回復していなければ支払いが滞る可能性があるとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200618T205929+0000