[東京 19日 ロイター] - 日産自動車 (T:7201)は国内にある3つの完成車工場での生産調整を7月も継続する。複数の関係筋が19日までに明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大で世界の新車需要が急減。生産調整を4月から実施しているが、厳しい販売状況がなお続いているためだ。日産はロイターの報道後、7月の生産調整について公表した。
一部の国では都市封鎖(ロックダウン)解除後に感染者が再び急増しており、都市封鎖が再実施されれば部品供給が遅れることも懸念される。こうした情勢も考慮し、7月も生産量を減らすことを決めた。状況改善はすぐには見込みにくく、今後も生産調整が続く可能性がある。
生産調整するのは、栃木工場(栃木県上三川町)、生産子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)、追浜工場(神奈川県横須賀市)の3拠点。
追浜工場では、7月20日と27日の2日間、生産を中止し、7月も昼勤のみの生産体制を継続。日産自動車九州も、第1工場では土日を除く20―31日まで、第2工場ではすべての稼働日で夜勤を取り止め、昼勤のみとする。栃木では計8日間、生産を取り止める。
栃木工場では上級セダン「スカイライン」、追浜工場では主力の小型車「ノート」や電気自動車「リーフ」、日産自動車九州ではスポーツ多目的車(SUV)「エクストレイル」や海外向け車両などをそれぞれ生産している。
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(白木真紀)