[タルサ(米オクラホマ州) 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、南部オクラホマ州タルサで開いた集会で、新型コロナウイルスの検査はより多くの感染者の確認につながる「もろ刃の剣」だと述べ、実施件数を削減するよう指示していたことを明らかにした。
米国はこれまでに2500万人に検査を実施しているとし、他のいずれの国よりも多いと指摘。「このような規模で検査をしていると、確認される感染者はさらに増える。そのため検査ペースを減速させるよう指示した」と語った。
ホワイトハウスの当局者はこれについて、トランプ氏は冗談を言ったにすぎないとの見解を示した。
トランプ氏はまた、中国と欧州からの渡航者の入国を禁止した自身の対応が「数十万人の命」を救うことに寄与したと強調。その上で、「フェイクニュース」は自身の新型コロナ対応での「偉業」を正当に評価していないと不満を漏らした。
トランプ氏は新型コロナウイルスについて、中国武術のカンフーとインフルエンザを組み合わせて「カンフルー」ウイルスと呼んだり、「中国ウイルス」と言及したりした。
公衆衛生の専門家らは、検査の拡充だけが感染者増加の要因ではないと指摘している。また検査は感染拡大を防ぐための重要な手段とみている。