[ニューヨーク 19日 ロイター] - 世界の最貧国の抱える債務は、世界銀行などによる救済プログラムによって、2020年は120億ドル以上の支払いを猶予できる見通しとなった。世銀が19日に公表したデータで確認された。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて導入された「債務の支払い猶予サービスイニシアチブ(DSSI)」の下での猶予は、今年末までの短期的措置。あくまで支払期限を延期するだけで、完全に支払いが免除されるわけではない。
世銀のデータによれば、DSSI適用国の中でも最も猶予額が大きいのは24億ドルのパキスタンで、8億0200万ドルのケニアがこれに続く。
国内総生産(GDP)と猶予額との比較で見ると、ブータンはGDP比で7.3%、アンゴラ3.7%、ジブチ2.5%の順となる。 DSSIは、20カ国・地域(G20)、国際通貨基金(IMF)、世銀、パリクラブ(主要債権国会議)などにより支援されている取り組み。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200621T232252+0000