[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、ほぼ横ばい。原油需要回復への期待と、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う再封鎖を巡る懸念が拮抗し、ここ3週間の狭いレンジでの取引が続いている。
新型コロナワクチンの治験で相次いで有望な結果が示されたことは、一定の支援材料となった。
0117GMT(日本時間午前10時17分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.15ドル(0.4%)高の1バレル=43.43ドル。米WTI原油先物は0.02ドル高の40.83ドル。
中国では20日、ここ6カ月閉鎖されていた映画館が一部営業を再開し、同国の回復持続に期待が高まった。
シンクマーケッツのアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「主要国の経済が再開される中、原油需要は上向く見通しで、ワクチンが早期に開発されれば、いっそう改善する」と述べた。
ただ、米国やインドでは依然として新規感染者が記録的な水準にあり、スペインやオーストラリアなども感染再拡大への対応に追われている。