[ワシントン 12日 ロイター] - 米財務省が12日に発表した7月財政赤字は630億ドルとなり、前年同月の1200億ドルから半減したほか、前月の8640億ドルからも大幅に縮小した。新型コロナウイルス禍に伴い7月15日に延期されていた納税期限を前に納税が集中し税収が拡大した。コロナ支援関連の歳出が緩んだことも赤字縮小につながった。
市場予想は1930億ドルの赤字だった。
2020会計年度(19年10月から20年9月)の累積赤字は2兆8100億ドル。前年同期は8670億ドル、09年度は半額の1兆4000億ドルだった。
市場では、今年度の財政赤字が4兆ドル近くに達するとみられている。
7月の歳出は6260億ドルと、前年の3710億ドルから拡大。ただ、前月の約1兆1000億ドルからは縮小した。前月は中小企業支援策「給与保護プログラム(PPP)」向けが5110億ドル相当に膨らんだ。歳入は5630億ドルと前年から2倍強に拡大した。