[バチカン市 30日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコが、インドのモディ首相の訪印招請を受け入れたことが分かった。
ローマで開催された20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席したモディ首相が、インド首相としては20年超ぶりにローマ教皇に謁見し、その際に招請したという。2017年にも訪印が模索されたがとん挫した経緯があり、インドとバチカン(ローマ教皇庁)の関係の変化がうかがわれる。
インドは人口の80%がヒンドゥー教徒。カトリック教徒は、人口の約1.5%に当たる2000万人。
教皇は2016年、翌年のバングラデシュ訪問とともに「ほぼ確実に」インドを訪れると発言していたが、インドのカトリック教徒の指導者らが首相を説得できず、実現しなかった。
前回訪印したローマ教皇はヨハネ・パウロ2世。1999年にニューデリーを訪れた。
モディ首相は30日、ツイッターに「フランシスコ教皇に謁見し、大変和やかな対話を持った。広範な問題について話し合う機会を得るとともに、インド訪問を招請した」と投稿した。
インド外務省は「首相は早期の訪印を招請し、喜んで受け入れるとの返答があった」と発表。一方バチカンの声明は、謁見に関する詳細には触れていなかった。