[シドニー 2日 ロイター] - 豪州最大都市のシドニーは、新型コロナウイルスワクチン接種完了者を対象に行動制限の追加緩和を来週に前倒しする見通しとなった。一方、未接種者については制限解除時期の先延ばしを決めた。
ワクチン接種者は今月8日から自宅で集まれる人数制限が撤廃される。パブやクラブの入場数制限も緩和され、ダンスフロアが解禁となる。これらの緩和策は当初、12月1日に予定されていた。
対照的に未接種者に対しては、12月15日あるいはシドニーがあるニューサウスウェールズ(NSW)州の接種率が95%に達するまで厳しい行動制限を維持する。未接種者はレストランや生活に不可欠ではない小売店、バー、ジムなどの利用が禁止されている。
NSW州のペロテット首相は、未接種者には慎重なペースで活動を再開させ、ワクチン接種を促したい考えだと説明した。
同州の16歳以上の人口の約88%はワクチン接種を完了している。ただ、1回目の接種は普及率94%を目前にペースが鈍化しつつある。