[香港 16日 ロイター] - 中国サイバースペース管理局(CAC)当局者は16日、他のサイトへのコンテンツ転載が可能なインターネット・ニュースプロバイダーの公式リストを最近更新したことについて、ニュースの「無秩序な流布」を是正するのが目的だと説明した。
CAC傘下のネットワーク伝播局の謝登科局長は、国務院のニュースブリーフィングで、オンラインニュースの発信元を管理することは「透明なサイバースペース」を維持するために極めて重要と指摘した。
オンラインで公開されたブリーフィングの公式記録によると、同局長は「不適格な報道・編集」や「範囲を超えた転載」がこれまでにあったと述べたが、名指しはしなかった。
CACは先月、転載を認めるニュースプロバイダーのリストを更新したが、有力経済誌「財新」が除外されたことが話題になった。
財新は2016年の最初のリストには含まれていたが、謝氏は今年のリストから除外されたことについて触れなかった。
2009年に設立された財新は、徹底した調査報道を行うメディアとして高い評価を得ている。汚職や環境汚染について定期的に報道しており、新型コロナウイルスが武漢で最初に発生した際にも広く読まれた。
中国共産党は12年の習近平国家主席就任以降、国内メディアへの統制を強化している。CACは先月27日付の共産党機関紙に掲載した論説で、「文明的な」インターネットを構築する取り組みを強化すると表明した。