[ブラジリア 17日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)は17日、先週の米州の新型コロナウイルス感染症による死者数が17%減少したことを明らかにした。ただ、数週間にわたって減少傾向にあった新規感染者数は、米国やブラジル、コロンビアなど人口の多い国で横ばいとなっている。
ラテンアメリカとカリブ海地域では、人口の半数がワクチン接種を完全に済ませた。ただ、ニカラグアとハイチでは10%未満となっている。
カリッサ・エティエンヌ事務局長は会見で「この地域では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は非常に多くみられる」と警戒感を示した。
中南米では、ボリビアを除き新規感染者数は減少している。ただ、ウルグアイとチリが感染対策を緩和したため、ワクチン接種率が高いにも関わらず感染者が急増しているという。