[ソウル 18日 ロイター] - 韓国疾病予防管理庁(KDCA)は18日、国内で報告された新型コロナウイルスの新規感染者が3292人となり、過去最多を更新したと明らかにした。
同国では人口5200万人のうち70%にワクチンを接種するという目標を達成した後、今月に多くの社会的距離規制が解除されたため、当局や専門家は感染者の増加を予測していた。現在、成人の90%以上を含め、78.5%以上が接種を完了している。
KDCAによると、重症者の増加は、高齢者などの弱者に早期に提供されたワクチンの効果が薄れ、ブレークスルー感染(ワクチン接種完了後の感染)が増加していることも背景にあるという。
18日の時点で、重症患者は506人。前日に報告された過去最多の522人からわずかに減少した。
KDCAは17日、急増を抑えるため、60歳以上の高齢者や老人ホームなどの施設に居住または勤務している人への追加接種(ブースター接種)の間隔を4カ月に短縮することを決定したと発表した。
病床は首都圏を中心に急速に埋まっており、集中治療室(ICU)の空きは17日時点で約30%にとどまっている。
KDCAは、全国のICUベッドの75%以上が使用されるなどすれば、制限緩和の停止措置の発動を検討するとしている。