[ソウル 22日 ロイター] - 韓国では22日、新型コロナウイルスの感染拡大以降初めて全ての学校で対面授業が全面的に再開した。
これまで各校は、休校や遠隔授業などで感染予防対策を行ってきた。
韓国ではウイルス検査や感染者の追跡、追跡アプリの導入などにより他国のような大規模ロックダウン(都市封鎖)を行わずに感染を封じ込めてきたが、全面的な学校の対面授業再開には至っていなかった。
新型コロナワクチン接種率の目標達成後に採用されたコロナとの共存を目指す計画の一環としてこの日、対面授業を再開した。国内のワクチン接種率は78.8%、12─17歳の接種率は12.8%となっている。
ユ・ウネ(兪銀恵)教育相はソウルの小学校を訪れた際「多くの懸念事項が引き続きあることは事実だ」と述べた。
1日当たり感染者数は高水準が続いており、重症者も過去最多となっている。
21日に確認された新規感染者は2827人。ここ1週間は新規感染者が毎日3000人を超え、18日には過去最多の3292人を記録した。